どうも。久家です。
ブログ更新が遅くてすいません。。。汗
毎日があっという間に過ぎ去ります。。。
気長に見守って頂けたら幸い。
さて、今回はDavinci開発スタートについて。
僕は映像や3DCGの仕事をしながら趣味でバス釣りを楽しんでいて、
釣りが上手い訳でも無く、色んなルアーを買って使って楽しんでいました。
その中で、もっとこんな動きは出来ないかな?と素人ながらに考えていて、それが“Davinci”の斜めジョイントの原点になります。
去年、ふと「プラスチックルアーってどうやって作るんだろう?」と思い、色々と調べました。
調べると国内の工場がちらほら。
おぉ!ルアーって国産で作れるんだ!と単純に感動。
そこで電話したのが数々のヒットルアーを作っているルアー工場の太成さん。
頭の中にはイメージしている形状はあったものの、「ルアーを絶対作るぞ!」というよりは、「ルアー作るには何が必要?」というレベルで単純に質問したくて電話をしました。
電話に出たのが「The Story of Davinci “Craftsmanship”」の冒頭にインタビュー出演して頂いた室井さん。
ルアー作りド素人の僕に、本当に親切丁寧に2時間近く電話で対応してくれたことを今でも覚えています。
僕も楽しくて色んな事を質問して、あっという間に時間が過ぎていました。
プラスチックルアーが、いつか作れるように頑張ってみます!と電話を切り、本業の合間にルアー作りを楽しめるようにと色々と準備を進めることになりました。
頭の中の“アイデア”をスケッチしたり3Dプリンターを導入して、簡単な3Dモデルを作ったりと仕事をしながら、ゆる〜く、ぼや〜、っと「自分もプラスチックルアーがいつか作れたら良いなぁ〜」と妄想しながら日々が過ぎていきました。
そんなある日、ショッキングな知らせが入ります。
家族に病気が見つかりました。
僕はそこから闘病のサポートの日々が始まります。
ルアー作りの夢は諦め、数ヶ月、慌ただしい日々の中、好きだった「釣り」というワードが僕の頭からすっぽり抜けきっていました。
不幸中の幸い家族の病気も回復に向かい、「フッ。」と落ち着いたタイミングに一本の電話が鳴ります。
ルアー工場の室井さんでした。
「その後どうですか?」「来週、東京に行くんですが会えませんか?」と。
まさか工場から連絡が来るとも思ってもなく、僕はビックリ。
「実は〜。。。」と、事情を説明してルアー作りが進んでいないことを伝えると、「会うだけでもどうですか?」と言って頂けたので「分かりました。でも…期待しないでくださいね…」と電話を切りました。
そこから一週間。
いままで描いたスケッチを元に試作を大急ぎで準備です。汗
スイムテストや水中動画を撮ったりと、せっかく工場の方が来るのだから自分の考えくらいプレゼンしないと!と業務の合間を縫って必死で作りました。笑
それがこちら。
ダヴィンチの原型です。
最初から2つのアイを想定していました。
頭の中のフォルムの形状とジョイント部分を感覚的に削って作り、ウエイト調整を何度も繰り返して、捻れる動きとバイブレーションを両立したい!というアイデアは形にする事ができました。
その「両立」が後々、開発の大きな壁になるとは知る余地も無く。。。笑
今までに見たことがないルアーになる自信はあったのですが、この時点で、このルアーが現実にモノなると僕は思ってもなく、ルアー工場の方に観てもらい「これは無理です」って言われると思っていました。
なので、永田にも恥ずかしくて見せずに当日の打合せに向かいました。。。
東京で初めて工場のお二人とお会いし、荒削りのモックアップモデルとこの動画を見せました。
もう、本当にドキドキです。笑
遠路はるばる来てもらってガッカリさせるのも嫌ですし、「自分が考えたルアー」を人に見せるのも初めてで、本当に緊張しました。
動画を観て頂いて、お二人が「面白いですね!」「これは見たこと無いです!」と驚いて頂き、この打合せで僕の中で色んな覚悟が決まりました。
正直、「僕は騙されるのかな?」と少し不安ではありましたけど…笑
今は、この出逢いのタイミングがDavinci開発の「運命」の1つ目だったとハッキリと言えます。
「あの時」、室井さんの電話が無ければ、Davinciは間違いなく実現できませんでした。
その後も、Davinciは色んな「運命的な出逢い」で実現していきます。
そのあたりも、今後書いていきます。
と言うことで、今日はここまで!
久家