DELTAテールについて

5日間のグッドデザイン展も盛況に終わり、連絡業務の嵐の中にいる久家です。

さて今回は、

SNSで質問があったテールの脱着方法について。

動画を作ったので、まずはこちらをどうぞ!

DELTAテールは、訳あって硬いエラストマー樹脂を選んだため、

少し取り外しが硬いです。

樹脂の硬度選定で「何故この硬さを選んだか?」はブログ終盤で書きますが、

脱着方法に慣れれば難しくないのでやってみてください。

テールを掴み、グッと下に引っ張ると一つ目のストッパーが外れてくれます。

何度か下に引っ張るようにすると、隙間ができてくるので、そのまま掴んで真っ直ぐ引き抜いてください。

テールを入れる時は、テール入口に対して真っ直ぐ上に入れてもらえれば大丈夫です。

構造を図にすると上記のように抜き差しできます。

ストッパーが2つあるので、グッと押して最後まで入れてください。

パッケージの底にも説明図があるのでチェックしてみてください。

元々、Davinci190のテールはとても小さいものでした。(写真上)

ダヴィンチのテール形状には理由があります。

開発当初はタダ巻きだけしかできないルアーでした、ある程度ツイストロールアクションとバイブレーションの動きの両立が完成した段階で、

「もう少しロッドアクションできないか?」と思い、色々試行錯誤しました。

実は、一瞬だけリップを付けようと悩みましたがコンセプトがブレてしまい、アクションも違うものになってしまったので止めて、何か無いか?と実験したのがテールの長さでした。

この1cm程度のテールの差で「トゥイッチ」ができるようになっています。

良くある魚のテールにすると二つのアクションが難しくなるため、三角形の形状のまま開発を進め、1ミリ単位で長さを調整したものでテストを繰り返し現在のテールが完成しています。

本当に微妙な差でアクションが増えたことは、とても勉強になりました。

ちなみに、Davinci190のトゥイッチはダート幅も大きくは無いですが、リアクションで食わせるシーンでは有効なので是非トライしてみてください。

そして、もう一つ。

硬さの理由です。

DELTAテールは三つの硬さでテストを繰り返しました。

右から柔らかい順なのですが、テスト段階で柔らかい素材だと問題が起きました。

ダヴィンチは曲線を意識したボディー形状とリップやテール形状の空気抵抗や入水の抵抗が少ないため、ダヴィンチの特徴の一つでもある、「入水がとてもスムース」なルアーになっています。(着水前のサミングやロッドアクションで入水のコントロールが面白いのでやってみてください。)

しかし。

岸やストラクチャーのギリギリで入水した際に、テールがストラクチャーに当たり、プラスチックボディーまで損傷する問題が発生しました。

下記、硬度3タイプの比較(柔らかい順)

1枚目の素材だとテールが曲がり完全にボディーまで到達しています。

2枚目の素材でもボディーまで到達する恐れがありました。

3枚目の画像が販売されているDavinci190です。

こういった複数の理由で「DELTAテール」の形状と硬度が決定しています。

テールカラーは、工場に無理を言って初回から6色を作ってもらい、色々とカラーチェンジできるようになっています。

オリジナルとは違う組み合わせで遊んでみるのもオシャレです。

個人的には、濃い色のテールにするとアクションの確認がしやすいのでオススメです!

ということで!

テールでも色々と遊んでみてください!

ELEMENTS 久家